アイスランド旅行3日目(レコーディングイベント)
アイスランド旅行3日目(レコーディングイベント)
2018年11月9日、アイスランド滞在3日目。
アイスランドエアウェイブスは、通常のライブに加えて特別イベントをいくつか開催している。
例えば市民プールでの特別ライブ、音楽評論家によるレイキャビク市内観光ツアーなど。全て人数が限られているので、事前申し込みでの抽選に当選した人のみ参加できるシステム。
今日は、その抽選イベントのうちの一つ、Asgeirによるレコーディングイベントに当選した。18時に指定されたステジオへ出かけなければならない。
それまでは特に予定がなかったので、Pertlanという元発電所へ出かける。
シャトルバスが市内から出ている。
ここは人工の「氷の洞窟」が体験できる。
本当は下記のVatnajokull(ヴァトナヨークル氷河)へ行きたかったのだが、レイキャビクからは1泊2日のツアーがほとんどだったので、諦めていた。
氷河がどうしても見たかったし、元発電所というのも気になったので来てみた。
少し丘になった所に建っているので、見晴らしが良い。
これは最上階の展望エリアからの撮影。
人工氷河へはガイド付きのツアーで、当日の予約制。入り口でチケットを買った時点で「氷河ツアーに参加するか?」と聞かれるのでyesといえば、時間と集合場所を教えてくれる。
マイナス20度くらいの寒くて狭いトンネルを、ガイド付きで通っていく。
実際の氷河はそんなに低温ではないらしいが、ここは人工施設なので巨大冷凍庫のように寒くなっている。
人数は7-8名、車椅子の人もいたけど通路がギリギリで、一部行けなくなって遠回りをする場面もあった。バリアフリーとは言い難い。
昼の12時。太陽が低い。
Pertlanを後にして、14時からTeam Dreamsのオフベニューライブ@Kex hotel
遠い。見えない。Team Dreamsはトークが多め。曲ができたときの説明とかいれてくれるので、ワイワイと楽しい。英語聞き取りの問題もあって、内容は半分くらいしかわからない。
レイキャビク市内の散歩。これは床屋。
そろそろレコーディングイベントに行かなくてはならない。
このレコーディングイベント「Staright to vinyl」は、Asgeirという恐らく今年のエアウェイブス出場者の中では一番人気のアーティストが主催している。
イベントは3日間、それぞれ16時と18時に2回ずつ行われていて、毎回レコーディングされるゲストアーティストが違う。
主催のAsgeirはパフォーマンスは行わず、ゲストアーティストがライブを行い、それをAsgeirがレコードに録音する。
録音したレコードを、その場で会場にプレゼントする。
という流れのイベントだった。
私が当選したのは「Hilang Child」というUKバンド。
このイベントに当選するまで名前も知らないバンドだった。
適当に申し込んだら「当たってしまった」という状態だったので、実はギリギリまでいくか迷っていたけど、貴重なチャンスということでいくことに決めた。
実は、いくか迷った原因の一つでもあるのだが、会場がとても遠い。
レイキャビク市内からはバスで40分、下記赤い四角が市内の徒歩圏内なので、だいぶ郊外に出ることになる。
その分、市内で行われているライブは見逃すものが出てくるし、何よりバスに乗ったこともないし、一人で知らない街まで行くのがかなりの冒険だった。
しかし、冒険してこそ海外旅行。
意を決して行くことにする。
バス内で表示されるバス停名、読めない。。アイスランド語の読み方もわからないので、なかなか覚えられない。
40分間、バスの路線図とにらめっこしながら降りるべきバス停を必死で追う。
最終的に、なんかものすごく閑散としたところにたどり着いた。
観光臭が全くしない。
裏道に看板発見!
早めに着いたので、一番前の席で音の調整とかリハーサルを眺めて過ごす。
歌は、まあまあ好きな感じ。
その場でレコーディグしたレコードを、来場者1名に配るという大盤振る舞いのイベントでした。(イベント中、レコーディング&1名に配布を全部で3枚分行った)
特に私はファンでもないし、そもそもレコードプレーヤーを持っていないので「正直当たったら面倒くさい。当たらないでくれ、どうか別の人に当たってくれ!」と念じていたら、
自分の名前が呼ばれてしまった。
当選者!ということで、前に出てアーティストとの2ショット写真を撮影される。
握手もした。
どうしようこれ、、、
そんな持て余した気持ちでサイン入りレコードを手に持ち、帰路につく。
結構大きいのでカバンに入らず、はだかで持ってその後のエアウェイブスのライブを鑑賞していたら、レコードを見た他の観客が「おめでとう!」「私も当たったよ!」と声をかけてくれた。
サイン入りだし、いい思い出になった。
今、帰国してからじわじわと大切に思う気持ちが強くなって、ついにこれを聞くためにレコードプレーヤーを買ってしまった。
ホテルに置きっぱなしにしようとしなくて本当に良かった。
大切にします。
そんな思い出深いイベントから、レイキャビク市内に戻って通常のライブへ。
市内へ戻ったのは20時過ぎだったので、今日参加できるライブはこんな感じかなーとマイスケジュール作成。
AsgeirのライブはFrikirkjanという教会で行われた。
30分以上前には会場入りして、2階席の一番前を確保。
席の位置が前すぎて、Asgeirは写真一番右。背中を見る状態。
教会の天井に音が反響して、音に包まれるようなライブだった。
その後もいくつかライブを回る予定だったのに、今日もやっぱり21時には眠くなったので帰宿。
アイスランド旅行2日目-2(アイスランドエアウェイブス)
アイスランド旅行2日目-2(アイスランドエアウェイブス)
さて、16時ごろ日も沈み、今日もアイスランドウェイブスが始まる。
最初はKjartan Holm(キャルタンホルム)のオフベニューライブへ出かける。
会場は12Tonarというレコードショップ。
会場が小さいことがわかっていたので30分ほど早く会場入りした、けれどもすでに前2列分ほど人が埋まっている。
下記は、今日の予定(マイスケジュールより)
エレキギター1つで荘厳な音をだす。アイスランドの大自然を思い浮かべながら、息を飲んで音に魅入った30分であった。
演奏中は一度も目を開けず表情も変えなかったのが印象的。
(2019年2月に来日ライブが行われるとのことで、早速チケットを購入した。とても楽しみ。)
それからHermigervill。
ツアー参加者向け事前勉強会で知ったこのアーティスト(懇親会場で流れていた映像集にチラッと映っていたのが気になって、わざわざ巻き戻してアーティスト名をメモした)。
音楽はテクノなかんじ(音楽語彙少ない)。ぴこぴこどんどん、ですね。
ここの会場もレコードショップ。ショップ内のソファに座り「よし、いいポジションが取れた」なんて思ってたら、ソファの前や周りに人だかりができてきて結局ほとんど前が見えない状態でした。
下記、今回のライブとは別の映像を参考までに。
それからMr Silla. 元mumメンバーということで声が好き。とても好き。
最前列でじっくり表情も見られたので大満足。
今回のエアウェイブスでのマイベスト。
この辺りでライブ初心者の私、最前列で見られるかどうかが満足度に非常に影響することに気づく。これ以降、席の場所をよく考えながらライブ参加するようになった。
時刻は21時。もうこの時間になると、眠くて仕方がなくなってくる。
誰か一緒にいる人がいれば話して眠気覚ましという手もあったかもしれないけど、終始ソロで行動していたので、「宿に帰って眠りたい」欲求に勝てなくなる。
ということで、mum元メンバーのgydaは会場に2-3分滞在しただけで、帰宿。
アイスランド旅行2日目-1(レイキャビク町歩きソロ)
アイスランド旅行2日目-1(レイキャビク町歩き2)
朝、遅めの朝食へ向かう。
昨日の朝食会場では同じツアーの人たちや添乗員さんと会ったので賑やかであった。
しかし今日は誰にも会わない。
オプションツアーの集合時間が過ぎているせいだ。
参加しているツアーのオプションツアーは毎日行われて、今日はゴールデンサークル(間欠泉や滝、自然公園)へ行くツアーが行われているはずだ。
わたしは参加しないので、今日はレイキャビク市内を観光するつもり。
トマトとフルーツをモリモリ食べ、あまり美味しくないコーヒーに牛乳をたっぷり入れて飲む。
これでもかというくらい、のんびりとした朝を過ごした後は海の方へ散歩。
朝の11時。日がやっと昇ったけど小雨が降っている。気温は9度くらい。
この鬱々とした空、わたしは嫌いではない。太陽がサンサンと照っていると眩しくて目はキリキリ痛むし、陽気にステップふみふみ歩くことを強要されている気分になるので返って鬱々としてくる。空が陰気な方が気分は弾む。
まずはオーロラセンターへ。市の中心部からは徒歩15分ほど。
もともと興味はなかったけど、ツアー中にガイドさんや参加者が「オーロラが見えたら奇跡」「オーロラが見たい」とオーロラのありがたみと愛を連呼するので、ついオーロラが好きになってしまい、確実に楽しめるオーロラセンターへ来てしまった。
料金が1,620 ISK(約1600円)と高い割に、展示数がそんなに多くないので観光ブログでは不評の場所。
実際に行った時も、わたし以外に夫婦が1組いただけで、館内はかなり閑散としていた。
展示の内容はオーロラが発生する仕組みや、オーロラにまつわる逸話や昔話、世界各地で見られたオーロラの写真や動画。
寝そべって見られるパノラマ映像コーナーで、かなりの時間を過ごした。
オーロラはただの綺麗なひらひらカーテンというレベルの認識だったけど、太陽から発せられるプラズマ波が地球に届き、地球の磁場(南極と北極)と重なった時に現れる発光現象だと学んだ。
こんなに壮大な自然活動と科学現象だったなんて、ますますオーロラに興味が湧いた。
オーロラの仕組みについては、下記ウェブサイトが詳しい。
閑散としていたせいか、最後のお土産コーナーでは店員さんから無料のコーヒーとバーチャルリアリティメガネを使ったオーロラ体験を丁寧に勧めてもらった。
海付近のエリアは、他にもくじら博物館やサガ博物館などもあったけど、今回は次の目的地、火山ハウスへ。
道端に見えるヴォルケーノハウス。
ここでは、アイスランドで起こって来た歴史的な火山噴火の映画を見ることができる。
マグマがシューっと吹き上がる様子や、ドロドロの真っ赤なマグマがめりめりと地面から流れ出る様子は、ちょっと今のアイスランドからは想像できない。
でもアイスランドは活火山が多いので、いつまた起こってもおかしくない状態なのだそうだ。
後ろの席の家族が、噴火の映像にものすごく興奮して「so! exciting! movie!」と言っていたのが思い出深い。
確かにいい映像であったことは間違いない。
石がいっぱい!これが目当てで来た!へんないし!だいすき!
買えると聞いていたけど、見るだけのようだ。
朝食バイキングでしこたま食べているので、あまりお腹は空かないけど14時ごろ昼食をとることにする。
蓋つきで廻るおすしたち。
カトラリーはお箸一択だったのが意外だった。仕事で会う欧米人がことごとく箸が使えるので驚いたけど、こう言ったスパルタ教育のせいだったのかもしれない。
それは、こういった日本では絶対に見ないようなメニューがあるから。
巻き寿司を天ぷらにしている。すごいアイデアだけど、サクッとした衣と中のもちっとしたご飯のバランスがとても楽しくて、こういうアレンジはなかなか日本ではないから感心する。
巻き寿司の上に、刺身。
きゅうり、と思いきやアボガド。
これは、日本というよりは東南アジア系だと思うけど、雰囲気は出てる。
レイキャビクの町を何日も観光するパターンはあまりないみたいだけど(郊外の自然ツアーへ行く人が多い)、まだまだ行きたい場所はあるのだ。
さあ、夕方からエアウェイブス オフベニューのライブがパラパラと始まる。
アイスランド旅行1日目-4(アイスランドエアウェイブス)
アイスランド旅行1日目-4(アイスランドエアウェイブス)
公式アプリがとても便利だった。
アーティスト名や日にちで検索して、気に入ったものをマイスケジュールに入れると、下記のように自分用のスケジュールが作れる。
ライブの待ち時間も、このアプリをずっとみながら、見落としたアーティストがいないか検索したりしていた。
「352 schedule」と書いてあるのは、352人がこのライブをマイスケジュールに入れているという意味。
なので人気のアーティストもこの数字を見れば予想がつくし、たくさんの人が来そうなライブは早めに行ったりすることもできる。
ライブ中は、時間や会場の変更が毎日行われるが、そういったスケジュール変更もアプリは教えてくれる。
会場の場所もアプリが教えてくれたので、もうアプリがないと何もできない状態。
当日のわたしのマイスケジュール
初アイスランドエアウェイブスの場所として行ったのは、Reykjavik Art Museum。
人がまばらだったので、比較的前の方で見られた。
もともと狙っていたアーティストではなかったけど、めまぐるしく変わるカラフルなライティングが気に入って、圧倒された。
ライブは演出も含めて「体験」として楽しむもの。
会場によって、大きさや音の響き方(壁の素材、天井の高さ)、周りの景色も違う。
いろんな会場で音を楽しめるのがアイスランドエアウェイブスの特に大きな魅力かもしれない。
待ち時間に会場で流れていたスライド。
パフォーマーの男女比が50:50なのは初めてのことだそうだ。
それから徒歩10分ほどの、別の小さめのライブ会場へ。
Kiriyama familyは、ツアー参加者向けに行われた事前勉強会@東京で知って、音の雰囲気が好きだったので来てみた。着物みたいな衣装を着ている。
2つしかライブを見ていないけど、猛烈に眠くなったのでホテルに帰る。
せっかくアイスランドに来ているものの、もともとインドア派な性分なのでライブを2つも見ると家に帰りたくなってしまうのだ。
明日の昼に行く場所などもプランしながら夜22時には就寝。
アイスランド旅行1日目-3(スタジオ巡り)
アイスランド旅行1日目-3(スタジオ巡り)
2018年11月7日(水)町歩きの後は、ツアーのオプションで「アイスランドアーティストのスタジオ巡り」。
レイキャビクからバスで20分ほど行ったところ。
Siger Rosの元スタジオ(とは言っても友人が買い取ったらしいので、今でも時々Siger Rosメンバーが来るようだ)で、プールを改装したものらしい。
ここで、Sigar Rosのお宝音源(昔にレコーディングされたもの)を聞かせてもらう。
スタジオ内を見学。元プールっぽい感じが出ている。
入っちゃダメなところは特に言われなかったので、勝手に動き回る我々。
スタジオの周りも散策
真昼間の12時で、この夕日感!アイスランドの冬の太陽は低空飛行。
アウトサイダーアート的なものが点在。
レイキャビク市内へ戻り、ランチをとることに。
エビのスープ。濃厚な海の幸。
投げ銭のように放り込まれたバターの塊。
ランチを食べた後は、2つ目のスタジオ、Masterkey Studioへ。
Masterkey Studios - A Closer Look
高級住宅街のようなエリアにありました。
アイスランドの特徴的な山々を切り取る窓。
アフリカの民族楽器のようなものが並んでいたのが印象深かった。
いろんな楽器の音を試しているのかしら。
見たことのない笛と親指ピアノ。
16時前には解散になり、いよいよ今晩からアイスランドウェイブスが始まる。
解散後、ランチの時に同じテーブルになったツアーの2人と、どのライブを見に行くかの情報交換も含めて一緒に夕飯をとることにした。
レイキャビクの街の中心にある、ハットルグリムス教会を見学し、
その近くのロキカフェで夕飯をとる。ガイドブックに「伝統料理を食べられるお店」として掲載されていたのが決め手。
お店の人(おそらくアイスランド人)が、日本へ短期留学していたことがあるらしく
日本語で「日本人ですか、私は日本にいたことがあります」と話しかけてきた。
しばらく「何が美味しいですか」「日本ではどこに行きましたか」など簡単な会話をした。日本にどうして行ったのか、そういえば聞き忘れてしまった。
クリスマスビール
上がハンギキョート(スモークラム肉)
中央の小鉢はハウカットル(サメ肉の発酵食品、ちょっと酸っぱくて酢イカっぽいかも)
左下がサーモン
真ん中はハルズフィスクール(干し鱈、カサカサで紙を食べてるみたい)
右はブロックフィスクル(鱈とジャガイモを煮たもの、味はクリームシチューみたい)
右上は羊の頭を煮込んだもの(ノーコメント)
右下は栗きんとん、ではなく大根とカブの間のような根菜(名前忘れてしまった)
どれも保存食だからなのか、塩分強めでちょっと冷たい状態だったので、また食べたいと思うものは特に、なかった。
さて、良さげなバンドの情報も交換したので、とりあえずライブのやっていそうなエリアへ向かうことにする。
アイスランド旅行1日目-1
アイスランド旅行1日目-1(移動)
2018年11月6日(火)成田空港から、まずはコペンハーゲンへ出発
さっそくの機内食。クラッカー袋に書いてある、見たことない文字に心踊る。
飛行機が怖いので、離陸時はひたすら念仏を唱えて死の恐怖から気を紛らわせる。
映画を見ようと楽しみにしていたけど、大したラインナップではなかった。
12時間ほどのフライトの後、コペンハーゲン到着。4時間の待ち時間の後、いよいよアイスランドへ。
12時間の狭所拘束による運動不足が気になったので、端から端まで空港内を歩いて4時間を過ごすことに。
4時間の散歩の後は、さらにアイスランド航空で3時間のフライト。
やっとケフラヴィーク国際空港についたのは11月6日(火)深夜24時くらい。それから真っ暗なアイスランドをバスで移動し、レイキャビクへ着いたのは11月7日(月)早朝?3時くらい。
とりあえずお風呂に入ってすぐ寝る。
朝6時に目がさめる。日の出は9時らしいので、まだ真っ暗。
ホテルから見えるメインストリートの様子。
イルミネーションとか灯りの感じは夜の感じだけど、朝、8時ですよ。
ホテルの朝食。
通り雨が1日に何度もサーーっと通ったり、虹がよく見えたりする天気はとてもイギリスに似ていると思ったけど、この朝食の殺風景さもちょっとイギリスっぽい。
野菜と呼べるものはトマトとキュウリしかなかったので、毎日トマトを根こそぎ食べていた。